よく聞く『ペプチド』って何?
「コラーゲンペプチド」という表記、表示を目にすることが多くなってまいりましたが、 ところで、コラーゲンとコラーゲンペプチドの違い、わかりますでしょうか?
大きいコラーゲン分子を、より小さく分解、低分子化したものが「コラーゲンペプチド」です。
分子が小さい分、ペプチドの方が体内に吸収されやすいという特徴があります。
しかし、「コラーゲンペプチド」が出来るのは、 日本では、まだたった2つの工場のみ。 そのため、お値段にも反映して高くなったり、 また、大量生産のサプリだと、 ペプチド化はしていなくて、「低分子」などと書いてあったりします。
言葉のイメージからすると、「低分子」でも吸収が 良いようなイメージですが、 本当に吸収が良いのは、「コラーゲンペプチド」です。
ところが、「ペプチド」にも質がありまして、 同じ『コラーゲンペプチド』という表記でも、 実際には、大きさが10倍以上も違ったりします。
もともと、牛や豚、鶏からとれるコラーゲンは、 分子が30万~40万という大きさになっていて、 一方、お魚など海産物のコラーゲンは、分子が10万くらいです。
メーカーが、工場に依頼する際には、「1000分の1でペプチド化してください。」とか、
「10000分の1でペプチド化してください。」という
形で依頼するのですから、最初の段階で、
分子の大きさが小さいコラーゲンであれば、
当然、同じ『●●分の1』でも、小さくなります。
だからこそ、原材料は魚や海産物であるものが、安心なのです。
ちなみに、ペプチド化したコラーゲンには、ゲル化する力がありませんので、 ゼリーのような、プルプルした感じは、コラーゲンペプチドには出せません。 逆に言うと、コラーゲンペプチドを使っているはずなのに、 プルプルした食感があるものは、わざわざほかのものをいれて、 プルプル感を出している、イメージで売っている、と言えるかもしれません。
まだあまり、浸透していないですが、 「トリコラーゲンペプチド」という言葉に、特許をとったところがあります。 わざわざ特許をとったという事は、今後、売り出していく 可能性が大きいですが、元の分子の大きさを考えれば、 魚や海産物からのコラーゲンペプチドのほうが、吸収率が高いといえることでしょう。
また、そのほかにも、『進化型コラーゲン』、『活性Ⅱ型コラーゲン』、『非変性2型コラーゲン』、『UC-Ⅱ』
など、とにかく新たな『言葉』が作り出されています。
カタチが壊れていない、という事がよく言われておりますが、
厳密には、『機能が変わっていない』という意味です。
『コラーゲン本来の働き』を失っていなければ、
『吸収されるときに』必ず分解されます。
逆に、そのまま吸収されるのであれば、
コラーゲン本来の働きはない、という事になります。
ただし、これらのコラーゲンも、現時点では、鶏や豚由来 での技術しかありません
元の分子の大きさから考えると、魚、海産物の、 コラーゲンペプチド以上に吸収率が高く、 効果が期待できるものは、 今のところ、ない、と言えるでしょう。
ただし、魚のコラーゲンは、高温で加工すると変性する、という 特徴がありますので、魚のコラーゲンを、 『低温』でペプチド化 しているサプリをこだわって選べば、これは吸収率抜群のコラーゲンといえますね。
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